昨日の米国市場では、金融システム不安の後退で金融株が上昇し、
投機的な原油、金などの商品市況が下落する理想的な形になりました。
恐れられていたスタグフレーションが回避されれば、
目先の株価は日米とも堅調な動きになりそうだとの意見も出ていますが、
一方でマーケットの一部には悲観的な見方もでているようです。
ある外資系証券の関係者は
「米株の戻しは、一部の参加者がショートポジションを閉じるために
買い戻しているに 過ぎない。ファニーメイなどの自己資本比率規制の緩和は、
ある種の後付け材料にされた面がある」と指摘しています。
その上で「米金融機関に余裕がなくなって、その前段として
ヘッジファンドへの融資が絞られ、ポジションを閉じている
米系ヘッジファンドが目立っている。きょうの東京株式市場の上げは、
つかの間の休息のようにみえる」と話しているようです。
ある邦銀関係者も「原油や貴金属の大幅な下落は、単なる益出し売りの結果ではなく、
ポジションクローズによるキャッシュ化の表れのようだ。
信用収縮が新たな段階に入った兆候だ」と指摘しています。
実際に米原油先物は20日に2週間ぶりとなる1バレル=100ドル割れとなり、
金現物は今週に入って1オンス=1,000ドルを超えて史上最高値を更新したが、
一転して21日には910ドル台で推移する下落となっています。
また、マーケットの病巣の根源である金融システム不安の
抜本的な解決に必要だとの声が高まっている公的資金の注入に対し、
米当局から積極的な見解はいまだに出ず、マーケットからは
「金融機関の損失額が少ないという理由で株価が上昇しているうちは
底入れ感 が出にくい。確かにベアー・スターンズの身売りは象徴的ではあったが、
すべて の大手金融機関がうみを出し切ったという印象を与えなければ、
投資家の疑心暗鬼は消えない」(欧州系証券幹部)との見方が出ているようです。
※ロイターco.jpより抜粋
posted by Lumen at 18:05|
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